インフォメーション
2022年4月10日
日本赤十字社を通し、入塾金の一部をウクライナ人道支援に協力させて頂きます。
あと数年もすれば学校の教科書にも、ロシアによる虐殺の蛮行が記載されるでしょう。
「歴史の教科書は、鳥瞰図（上から眺めた視点）的視点で書かれた歴史であり、虫瞰図（１市民の目から眺めた視点）的視点から歴史を学びなさい。」と論じたのは、ベ平連（ベトナムに平和を市民連合）代表、小田実氏でした。
私の青春時代（６０年代、７０年代）は、アメリカによるベトナム侵略戦争の時代でした。ベトナム戦争は、ベトナムにおける共産主義の浸透を止めるため、（ドミノ理論）、ロシアはウクライナのＮＡＴＯ加入を止めるため、それぞれ国民を、適当なプロパガンダで欺き、戦争を正当化したと言う点で始まりは似ております。
そして、今でも鮮明に記憶に残っている、米兵による「５００人を超えるソンミ村虐殺事件」。そして、報道によると、ウクライナでは「４００人を超えるブチャ虐殺事件」。何の罪もない、戦闘員ではない女性、子供達、私たちと同じ「１市民」が虐殺され、路上に放置されています。
では今、２国間の違いは？
「ソンミ村虐殺」を始めとする米兵の残虐行為がアメリカのマスコミに報道されるやいなや、世界中で、特にアメリカ中で大規模な反戦運動が起こりました。フォークグループのＰ．Ｐ．Ｍ．がベトナム反戦を歌った「悲惨な戦争」がヒットチャート１位になり、アメリカ国民から激励されてベトナムに出兵した米兵達も戦場から帰国した時は、国民から冷たい眼差しで出迎えられるようになりました。トム・クルーズ主演の映画「７月４日に生まれて」に良く現れていると思います。
ロシア国内ではまだ、大規模な反戦運動が起こっているとは報道されておりません。残念ながら、日本においても・・・
７０年代、日本中の若者達も何らかの形でベトナム反戦運動に参加しており、私もその中の一人でした。
「若気の正義感」というか、「怖いもの知らず」と言うか、１９７３年１２月末、私は、戦争下のベトナム、サイゴン市（チュー傀儡政権時、南ベトナムの首都、今のホーチミンシティ）に出向き、バチカン市国派遣のチャン・チン神父にお会いし、京都市民から協力して頂いた支援金を、ベトナム人道資金としてお渡し致しました。
チャン・チン神父から当時、「日本で使う１００円が、戦場の国ではその何十倍、いや、何百倍の価値になる」ことを知らされました。
以上の自己体験を踏まえ、ウクライナ人道支援に協力致したいと思います。
最後に、同じ１市民として、なぜロシア国民はプーチン氏を支持しているのでしょうか。シェークスピアの作品「ロミオとジュリエット」の最後のエスカラス大公の詞を私の言葉として、引用したいと思います。
All are punished! All are punished!
2022年3月23日
２０２２年度は４月４日（月）からスタートします。
春期講習会は開講しません。新年度の初めから、一日も早くから、毎週規則正しい学習習慣を身につけて欲しいと思っているからです。
個別学習がメインですから、何時入塾されても結構です。
他教科のみの受講でも構いません。昨年度、化学・物理のみを受講した現役生は、京都大学（薬学部）に合格しましたし、前年度は国語の添削指導を中心に通っておられた現役生が早稲田大学に合格したこともありますので、英語以外の教科の受講のみでも結構です。
さて、本年度は、日本赤十字社を通し、「ウクライナ人道支援」に協力する事に致しました。理由は二つあります。
一つは、言うまでも無く、侵略戦争に苦しむ人々の少しでもお役に立ちたい、との願いからです。一人より、塾という団体の方がはるかにメリットがあるでしょう。
一つは、志望校に入るため一生懸命に勉強することはもとより大切なことですが、同時に、国内で、あるいは世界で起こっていることに目を背けず、何が真実かを自分の頭で考える習慣を身につけていくこともそれに劣らず大切なことと思っているからです。
受験勉強に励みながら、今、自分が生きている世界の出来事も考えていけるような立派な人間に育って欲しいと願っております。
